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☆ワインの守護聖人☆

      2018/03/06

東京では、また明日から寒波がやってくるそうですね。
また雪が降るのでしょうか?
普段、雪を見慣れないせいなのか、雪が降るとすこしワクワクします。とはいえ外を駆け回る、というほどの元気はないので、いつもよりもシンとした白い世界を見ながら暖かいお部屋で本でも読みながら一日を過ごしたくなります。そこに美味しいワインがあれば素晴らしい一日になること間違いありません。

ところで1月22日は、ワインの守護聖人として祀られている、フランス語でサン・ヴァンサンと呼ばれる「聖ヴィンセントの日」です。
ブルゴーニュ地方ではこの聖人を讃えて、1月の下旬、ちょうどいまくらいの時期に教会へ像を教会に運ぶ儀式や、その後お祭りが行われています。
日本からも観光ツアーなどがでていてそれは盛況だそうですよ。
各村が毎年持ち回りでお祭りを担当していて、今年はスパークリングワインで有名な、シャティヨン=スュール=セーヌ村というところで1月26日と27日に行われるそうです。
ユトリロ「白の時代」の頃の作品に、この村の教会を描いたものもあります。

 

ワインに関する聖人はたくさんいるそうなのですが、特にこのヴァンサンというのは、名前がヴァン(=ワイン)、サン(=血)ということでワインを連想するから、特に注目されるのだとか・・。
たくさんワインも振舞われる様で、一度は行ってみたい!?ものですが、なかなかすぐに行けるものでもないので、おうちでワインを飲みながら思いを馳せることとします。

ちなみに実はこの聖ヴィンサント、フランス各地でお祭りも行われていますが元々はスペインの出身です。昔ワインを樽で買い付けブレンドし瓶詰めし販売する
ネゴシアンが誕生したころ、中にはお金儲けのためにワインを大量に売る為、農夫たちが心をこめて作ったワインを樽で買い付けた後
何と水で薄めて売っていたのです。
そんな時悪徳ネゴシアンが
水で薄めたワインを売りつけようとしていた所へヴァンサンが現れ
「そのワインは水で薄められている。」と言ってワインを自分のマント(聖衣)に振り掛けると、マントの上でワインと水に分かれたそうです。
この事から、自分達のワインを守ってくれた聖人と讃えられるようになったのです。自分達の育てた、造ったワインに対しての誇りが感じられますよね。

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