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マグナムボトルの実力?

      2018/03/05

先日、休日に当店に入荷されてきた
マグナムワイン(1500ml)を中心としたワイン会を開きました。

ワインリストは以下の通り。
○シャンパーニュ
2002年ブリュット・ミレジメ・ブラン・ド・ノワール
造り手セルジュ・マチュー
○白ワイン
2007年ヴェルディキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・ミルム
造り手ラ・モナチェスカ
○赤ワイン・ブルゴーニュ
1995年ブルゴーニュ・ルージュ
造り手ベルナール・ヴォードワゼー・ミュタン
○赤ワイン・ボルドー
1991年シャトー・オーバタイィ
○赤ワイン・ブルゴーニュ
1988年シャンベルタン
造り手カミュ・ペール・エ・フィス
○1985年シャトー・クーテ(甘口、750ml)

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古いヴィンテージも含めて行ったのですが、
とりあえず印象的だったのが、全てのワインのコンディションの良さ!
全てここ1年以内に蔵出しされたものばかりというのもありましたけど、
自店で扱っている商品だったので
改めて安心してお客様に販売できることを実感しました。

みんなも普段飲む機会の少ないマグナムワインの会を
楽しんで頂けて本当に嬉しかったです。

またお陰様で1988年のシャンベルタンはこのワイン会の後、
3日間で6本の在庫全部売れてしまいました。

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さてさて、そのマグナムワインですが、
業界では一般的に通常のワインよりも美味しい、
熟成に耐える、中身の要素が多い、などと言われていますが、
本当はどうなんでしょうか?

今回は特に1991年のシャトー・オー・バタイエが
ボルドー最悪の出来と言われているのにも関わらず、
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まだまだ若さが残っていて、タンニンが滑らかで甘味もあり、
苦みや酸味などの要素が綺麗に溶け込んでいて、
間違いなく通常のボトルよりも美味しいと感じましたが、
それはあくまでも自分の経験から予測しただけであって、
実際今回のんだ4本のマグナムワインも、
同条件から出荷された同銘柄の通常のボトルと
比較したわけではないので実証はできません。

一部では、よりマグナムボトルやそれ以上のボトルに
最良のロットのワインを詰めるので
美味しいという事実もあることはあるのですが…。

でもこんなデータもありました。
2005年シャトー・メルシャン・甲州きいろ香
で実験的に数十本をマグナムボトルに瓶詰し、
通常ボトルとの熟成の経過をそれぞれ科学的に分析したところ、
柑橘系の香りを放つ物質の量が
通常のボトルに比べ20%多く、
官能検査においても香りの要素が確認できたことに加え、
口中でバランスよい熟成感と落ち着いた美味しさを
兼ね備えた白ワインに変化を遂げている事がわかったそうです。
(シャトー・メルシャンのホームページより)

そういう科学的データや自分の舌の感覚から踏まえてみても、
通常のボトルよりも美味しいといってもよいかも知れませんね~。
このマグナムワインについても今後検証していきたいと思いました!

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