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高級ワインはおいしいのか?

   

 

お歳暮、クリスマス、年末年始などなど、12月は一年で最も高級ワインが売れていく月です。

店頭で買われる方も、どんなワインならあの人に喜んでもらえるだろうかと考えをめぐらせていらっしゃいます。

 

「普段ワインは飲まないけど、高級なワインってそんなに美味しいんですか?」

という疑問を持たれている方もいらっしゃいます。

 

いまや価格の安いワインもコンビニなどで気軽に手に入ります。

飲んでみるととても飲みやすくて、意外と美味しかったりしますよね。

 

そうしたコンビニワインと、10,000円くらいのワインを飲み比べて見ると、

そこには確かに果実のクオリティの差を感じるとことと思います。

 

果実の香りや樽の香ばしい香りもあって華やかで複雑。

果実は良く熟して風味も豊か。

酸も引き締まっていてエレガント。

赤ワインであれば渋みの感触もしっかりと感じることと思います。

 

上記はあくまで想像の中でのコメントですが、好ましく豊かな香りやバランスのとれた酸や長い余韻、渋味の心地よさや深みを得るためには、それなりのコストや労力をかける必要があるのです。

①素晴らしい果実が育つ土壌を持った土地は土地代も非常に高価になります。

②ブドウの樹に房をたくさんつけてしまうと栄養が分散されてしまうので、房の数を減らして収穫量を落とします。

③ブドウを傷つけないよう手作業で収穫等すれば、その分人件費がかかります。

④更に複雑にするため樽熟成などをすれば、その分コストがかかります。

(樽も様々ですが大体1樽3-8万円ほどで、何度か使用すると樽香はつかなくなります。)

ざっとこの辺りですが、細かく言えば様々な工夫や設備投資等で様々な要因でコストはかなり変わってきます。

 

生産コストを抑えたワインも、きっちりと造れば十分に楽しめるものになりますが、そうしたワインがカジュアルに楽しめるのに対し、コストと労力をかけた高級なワインは非常に複雑で奥が深く、じっくりと向き合いながら楽しめるというイメージです。

 

美味しくするためのコストをかけたものが美味しい。

非常にシンプルですよね。

 

しかし、世の中には50万円、5000万円、1億8000万円で買われたワインもあると言います。

(弊店にも50万円の「シャトー・ペトリュス」が在庫しています)

こうなるともうコストでは説明がつきませんよね。

 

そうしたワインはその値段を出してでも欲しいというブランド価値があるということを示しています。

 

熟成していくことで、味わいが複雑になっていき、そのものの実質的な価値が上がっていくこともそうですが、ワインは飲まれて数が減っていくので、希少価値もどんどん高くなっていきます。

しかもその間「これは素晴らしいワインだ」という評判が高まっていくのでしょう。

 

そうした高級ワインは、間違いなくそのワインにしかない何かを感じる事の出来るワインです。

弊店でも格付け名声ある生産者の希少なワインを数多く取り揃えております。

コストを超えた世界で評価されている特別なワインを、特別な方のために選んで頂ければと思います。

 

どんなワインが良いか迷われる方は、是非当店のスタッフにお気軽にご相談下さい。

 

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